「表彰1回につき1000円の小遣い」あきれた動機…交通違反取り締まりで“虚偽書類”作成したとされる元警部補「間違いありません」起訴内容認める
2023/11/28
虚偽の文書を作成して交通違反処理の手続きを行っていたとされる福岡県警の元警部補の男(58)の初公判が28日に行われ、男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。起訴状などによると、元警部補は2021年8月から2023年2月にかけて、取締りを行った信号無視や歩行者妨害などの交通違反8件で、実際には違反行為を十分には確認できていなかったにもかかわらず、虚偽の文書を作成して違反処理の手続きをしたとされる。 ◆「表彰1回につき1000円の小遣い」妻との約束が動機か 28日に開かれた初公判で検察側は動機について、「小遣いほしさだった」と主張した。主張によると、元警部補は妻に対し、表彰を1回受けるごとに1000円の小遣いをもらうことを持ちかけていたという。 ◆「仕事ができると思われたかった」不正処理は約1600件か 捜査段階で元警部補は、「違反を多く検挙し仕事ができると思われたかった」などと供述していた。福岡県警は2017年4月以降に元警部補が摘発した交通違反のうち約1600件について、「適正な取り締まりかどうか確認できなかった」として違反点数の取り消しや反則金の返還手続きを進めている。
「RKB毎日放送NEWS」より